④高校生の頃

音楽高校に進学しました。

中学3年の一年間で 音楽専門学を集中勉強しました。

わたしのまえにあるのは 五線紙と音符、楽譜と楽器でした。

ほとんど 記号のようなものです。

何も読まなくていいので 理解が出来るわけです。

ほどなく上達して めでたく合格。

一般課目の成績は学年最下位なのに

どうして合格出来たかというと、わたしにもわかりません。

しかも 専攻のヴァイオリンがとても下手でした。

 

一般課目は全く出来ず

一般課目は理解できず、成績も悪かったです。

でも 朝から晩まで 音楽を勉強できる喜びに浸っていました。

学校の練習室で 音を気にしないで のびのび練習が出来ました。

お友達にも恵まれ 楽しい高校生活でした。

 

歌う喜び 

副科で声楽をするのですが、イタリア歌曲が大好きになりました。

オーソーレ ミーオ・・・!みなさんも きっとご存知でしょうか・・・?

日本語でないので メロディーを邪魔をしないですんだのです。

イタリア語はローマ字で読むことができたので、比較的簡単でした。

ヴァイオリンを弾くことより 歌を歌うことが多くなりました。

ピアノでの、弾き語りが大好きでした。

 

3年生の時 専攻をヴァイオリンから声楽に変更しました。

へたくそなのに 学年ではなぜがトップで、全国的には 低レベルでした。

上手な人は他にいるのに、なんであの人がトップなの・・・?

とささやかれ とても辛かったです。

わたしは ただ歌が好きなだけなのに・・・

 

どうして下手だったのか。

ひとつは 間違った発声法を習ってしまったこと。

わたしはソプラノなのに アルトだと判断されていました。

なぜだかわかりません。

 

先生はすっかり 低音ボイスだと勘違いされたのだと思います。

(音楽大学もアルトだと思われましたが、

卒業後 2人の先生にめぐりあい、

やっと わたしはソプラノだと判断され

自分にピッタリな発声法を見つけました。)

 

 

LDのせいにしたくないのですが・・・

ピアノやヴァイオリンは覚えられるのに

なかなか歌詞を覚えられないのです。

努力も足りなかった。

 

頭の中に 歌詞を絵のように思い浮かべて

歌う時にそれを 思い描きながら なぞっていくのです。

とても 集中していないと その絵が消えてしまいます。

本番中 すこしでも 気がそれると 

絵がなくなってしまうのです。

みんな どうやって覚えているのでしょう・・・?

 

大学に合格する

相変わらず 勉強がまったく出来ませんでした。

だけど 推薦状をかいてくださったおかげで、音楽大学へ入学しました。

でも わたしは世間知らずで 甘かった。

音楽の世界も 好きだけでは どうにもなりません。

知識、努力、才能、野心と いろいろなことが大事なのです。

親に高い学費を出してもらって 申し訳なかったと思います。