母にエサレンをしたこと

病室で母が亡くなる前、

意識もなかったとき、

わたしはエサレンをさせてもらいました。

 

ネグリジェの前ボタンをはずし、

開いているところから、

手にワセリンをつけて

そっと手をのばしました。

 

気持ちが良いのかもわからない。

触ってほしくないのかもしれない。

 

だけど もう二度と触れられない母に

触れておきたかったのです。

エサレンをしていて

こんな感覚は初めてでした。

わたしは、ひょっとして、

おかしいのかもしれない。

そうも思います。

 

でも ありがとう・・・

という、母の声がしたように思います。

勝手にそう思っているだけかもしれません。

 

自分自身の声かもしれません。

 

わずか、10分ほどだったと思いますが

セッションというのは

こういうことなんだと

わたしは感じていました。

 

言葉や理論では説明できないもの。

そんな大切なことを

母は最期に教えてくれました。